社内SEのメリットを書いてる人はたくさんいます。
しかし、社内seに転職する人にとって気になるのはデメリットでしょ?
僕はもうすぐ社内SEに転職して5年ですので、社内SEのメリット・デメリットについて纏めます!
- マルチタスク化しやすいのでコントロールしよう
- 前任者の失敗も引き継ぐ
- 事務職扱いされる会社もある
- 技術面のスキルアップは自分次第
- 上流工程の経験ができる
- ベンダーマネジメントが経験できる
- 業務知識とユーザの考えがわかる
- 会社が安定しやすい
- 経営に近い仕事の経験ができる
社内SEの1番のデメリットって、自分の進みたい方向と、会社が求めてることがマッチしなかったらお互いに悲劇だと思います(^^;)
社内SEのデメリット
社内SEのデメリットは、周りがITにうとい人だらけなことです。なので、非IT者に元からある問題を踏まえながら、会社の未来をどう思い描いてるか?説明できたら相手も安心で評価もしやすいです。
- マルチタスク化しやすい
- 前任者の失敗も引き継ぐ
- 事務職扱いされる会社もある
- 技術面のスキルアップは自分次第
- ただの便利屋になる可能性がある
社内SEのデメリット:マルチタスク化しやすいのでコントロールしよう
SEでも人によっては、保守的な傾向が強い人か、自ら切り開いていく進歩的な人かによって、仕事の進め方は違いますよね。
社内SEのデメリットとして、マルチタスク化しやすい。これは自分で仕事をコントロールしていかないと沼にはまります。
僕はある時から自らどんどん進んでいき、仕事が忙しくならないように調整しまくるようにしました。笑
社内SEのデメリットを感じにくいのは進歩的な人
どちらでも良いと思うのですが、保守的な方だといちいち仕事を断ったりするのが大変だと思います。
なので、個人的には進歩的な人の方が社内SEのデメリットはあまりないかなぁと。
理由としては、相手のペースに合わせるのではなく、こちらのペースで仕事を進めれると楽しいと思うんですよね。時間が作れるし僕は割とコントロールしたい派なので。笑
社内SEは保守的でも仕事自体は進む
僕の上司や先輩はけっこう保守的な人たちでした。
理由は、「仕事が増えないように相手が言ってくるまでは黙る方がいい」という持論です。
まぁ保守的な方向に進み続けるとこうなるのかもしれません。
突然増えると「えーーーやだなーーー」って言ってるのを見ると、僕はやっぱり自ら進んでいった方が良くないか?と思いますが、どちらでも可能ですね~
保守的な人は相手に仕事のペースを決められやすいのが、社内SEのデメリットになると思います!
自分が身に付けたいスキルを絡めるのが大事
自分がやってみたいことや、どういったスキルを身に付けていきたいか、をある程度考えておいた方がいいと思います。
そうしないと自分自身の力を磨くことができません。
よく、「社内SEは技術が身に付かない」と言う人がいますが自分次第ですよ。
僕はわりと「これしたらユーザー喜ぶんじゃない?」や、
「いずれ◯◯するから今やっておこう」とか、
たまに「この経験積んだらブログネタになりそう」
といったことまで考えます。笑
社内SEのデメリット:前任者の失敗も引き継ぐ
けっこう根深い問題として、前任者の意図が間違ってしまったシステムに限らず、インフラもあります。このインフラは厄介です。
何でこんなことが起きるかと言うと、考え方の違いだと思うんですよ。
僕は文系SEなのでかなりコミュニケーション思考ですが、ツイッターとかで他の社内seを見てるとけっこう技術派なseは多いです。
社内SEのデメリットを考える中で、けっこう重要なポイントだと僕は思います。
なぜなら中小企業だと、社内SEは自分でスキルを身に付けたい方向に舵を切れてしまうんですよ!
だから、社内SEのデメリットとして、前担当者によって意味不明なシステムやインフラが構築されてしまい、その面倒を見ることがありえます。
その場合は本来どうあるべきかを勉強して実現していった方がいいです。
社内SEによって会社のインフラは千差万別
かなりこだわろうと思えば言語やツールにDBなど、けっこう自分好みに会社のインフラを構築できます。。。
恐ろしいことに社内SEが転職するたびに、社内の環境がガラッと変わることもあるんじゃないでしょうか?
僕は社内seに転職してあまりにもインフラ周りに弱いことがわかったので、基本的には保守会社に機器や環境は提案してもらっていますが、こだわる人はかなりこだわってる印象です。
これって社内SEのデメリットにもなると思っていて、担当者によって変わるシステムやインフラはあると思いますよ。。。
プログラムのクセと似てる
たとえば、社内にころがってる小規模なWebシステムをベンダーに依頼しようと思ったのですが、忙しそうだったので僕が改修してました。
そしたらけっこうクセが強いプログラムだったんですが、これってSEあるあるじゃないですか?
これのインフラ版として、データベース製品を用途別にわけてたようで、こんなことしちゃうと管理しにくいです。涙
ソースだけじゃなくインフラでも同様ですね。笑
あまり笑えませんが、ずっと前任者の失敗したシステムと向き合っていく必要があるので、どこかで根底からやり直した方がいいと思います。
あと割とこういう問題点ってキチンと理由を説明して、より良いものに置き換えたりすると評価もされやすいので面倒な案件と思わずに評価に繋げるのがオススメ。
インフラ会社の言いなりにはならないように
インフラ構築が苦手だからと言って、提案をもらってそのままOK!なんてしてたら、めちゃくちゃな環境になることもありえるので、やっぱりわからない部分は勉強しないといけません。
だから情報収集のために色んなセミナーに参加したり、ツイッターとかも見てます。
そのためにも仕事をコントロールして、そういった勉強に充てる時間も仕事中に確保すべきだと思うので、定時に帰れる会社を選ぶのは大切だなぁと実感しました。
社内SEのデメリット:事務職扱いされる会社もある
会社によっては社内SEに、総務や経理の仕事をメインとする会社があります。
これは社内SEという名のただの事務職なので注意。
社内SEのデメリットとして、会社によっては事務職扱いになるということ。
うちはけっこう自由にさせてもらえるので、裁量権があります。この裁量権こそ社内SEの楽しいところだと僕は思ってます!
総務と社内SEの立場の違いは大事
事業会社のIT職としての立ち位置で仕事するのか、総務などの片手間でITもやるのか、これはかなり違います。
総務の片手間って、それもう社内SEじゃないですから。。。こんなん社内SEのデメリットどころではありません。
ちゃんと転職前に調査しないと、気づけば今後の自分の人生が思っていた方向と違う方向に行くかもです。
自ら環境を変えていくことも可能かも?
僕は最初、自由すぎて受け身な日々があったんですが、そうすると総務の仕事の相談もけっこう多くなったことがあります。
そうすると、相手は与えてもらうのが当たり前になるので、それってお互いによくないですよね。
どこの会社にも変わった人はいるが、奮闘すると周りは理解してくれる
そこらへんからですかね、僕は自ら仕事を調整するようになりました。
真面目に取り組んでいると、けっこうみんな見ていてくれる印象ですね。
僕は基本、お客さんも社員も会社も皆がWin-Winになる道を模索するので、色んな部門長の方たちも頼ってきてくれて嬉しいです。
社内SEのデメリット:技術面のスキルアップは自分次第
会社からセミナーに行くのを望まれますし、自分としても行きたいと思ってるので良いのですが、人によっては楽しようとします。
社内seは楽すぎる?という記事で1日のスケジュールをたくさん書きましたが、社内SEのデメリットとして、技術面のスキルアップする気がなかったら「しない」という選択ができてしまうんですよね。
プログラミングできた方が会社にとってメリットありますよね
大企業だとそれぞれ専門の部署に分かれてるとでしょうからプログラミングできなくても良いかもしれませんが、小さい会社だとプログラミングできたほうが会社にとっては嬉しいですよ。
なぜなら、転職してきたときに誰かの作ったシステムがあるので。この問題はベンダーに依頼してもいいですが、緊急のトラブルだった場合に自分で解決しちゃったほうが会社にとっては嬉しいですよね?
やりすぎると自分の安売りになってしまうので、本来いくらかかるものかを認識してもらってからですが。
先輩が覚えたいと言うので付き合ってきました
何年か前にプログラミング経験がない先輩とWeb系のプログラミングを覚えに有料セミナーに行きました。
何日間かのコースでして、それなりの値段でしたが、やはり会社でそのスキルを活かそうとしないと身に付かないです。僕はもともとSIerの頃にかじってたので復讐がてら勉強しましたが、先輩はぜんぜんダメでした(~_~;)
社内SEのデメリット:ただの便利屋になる可能性がある
経営層からしたら自社のビジネスを加速するために情報システム部門を持っているのに、社員側からすると「ITに詳しい人」という認識で「何でも聞いちゃえ!楽させてもらいたい!」と勘違いしてる人がいます。
自分が楽するために、自分の仕事を他人に何とかしてもらおうとする考え方に問題があるんです。笑
会社にとってもマイナスなのでWinWinではありません。
意識しないで流されていると、いつのまにか「便利屋さん」の称号を得てしまい、それじゃあ年収も上がりませんよ。
これは頑張る方向を間違えているパターン。だから社内SEとしての役割を認識しつつ、相手に理解されるように普段から発信した方がいいと思います。
「我々はセキュリティーを強化するのが最優なので、そんな要望を受けている場合じゃない。どうしてもしたいなら部門長どうしで話し合って決めてもらってください」くらい言ってもいいかも?わざわざ残業するとなったら費用かかってますし、そもそも『時間がかかる=費用』ですしね。
転職したての1年目とかならオール受け入れてもオッケーです(僕はこれをやって色んな部署の方から信頼を得て、飲みにも行きまくってました)が、最初はユーザに寄せて後は経営層に寄せつつ社内SEとしての役割を認識して形にしていくと最終的に経営層はもちろんのことユーザにも喜ばれますよ!
社内SEのデメリットで1番大きいのは、ITによる価値提供の評価が難しいところです。なので自ら認識してもらえるようにベンダーへ見積りをしっかりしていき、その数字を目標面談に記入すると理解されやすかったですね〜
社内SEのメリット
社内SEのメリットは、裁量権とユーザの動きが見えることです。会社のIT代表として様々なことを選択できる自由なところが素晴らしいので、僕はこのメリットを最大限生かすべきだと思います。
- 上流工程の経験ができる
- ベンダーマネジメントが経験できる
- 業務知識とユーザの考えがわかる
- 会社が安定しやすい
- 経営に近い仕事の経験ができる
社内SEのメリット:上流工程の経験ができる
やはりシステムエンジニアを経験してても上流工程に関われない会社はたくさんあります。僕もかかわったのはわずかな案件だけでした。
それが今ではメイン業務です。
よく一般的なメーカーでの転職する方法として、
- 小さな下請け会社
- 少し大きなメーカー会社
- 大きな下請け会社
- 大きなメーカー会社
という順番で転職するそうですが、この法則はIT業界も変わらないと思います。
そのため、社内SEのメリットとして、上流工程を経験するのは大事です。いきなり大きな会社の社内SEを狙ってもいいですが、じっくりと上がって行ってもいいと思います。
僕は中小企業のユーザーとの距離感が好きですが。独身の人にもオススメですね。サークルとか楽しいですよ。
社内SEのメリット:ベンダーマネジメントが経験できる
客先常駐SEをしてたころは、社内SEの方にマネジメントされてましたが今は逆ですね。
社内SEのメリットとして、ベンダーマネジメントが経験できるのは大事です。
実際に現場で働くだけだった僕からしたら見積もりどころか契約や進捗管理に品質管理といろいろやります。しかも相手にとっては「こちら側を知ってる人」なので喜ばれます。笑
いっしょに手伝ったりもできちゃいますし。
うちにきてるSEはかなり個性的だけど実力が凄い人なので、仕事中に寝てたりしますが、ぜんぜんOKです! 役員や部長からたまに僕が怒られるくらい。笑
僕はあまり意識してませんでしたが、自分の今までやってた仕事を始めから最後までどのような流れで仕事が成り立ってるのか?考えてみるとおもしろいかもしれません。
(当時は忙しすぎてまったく考えてこなかったです)
やはり時間は大切です。【SEの働き方】本当に転職するか悩む人へ。人生に必要なのは”考える時間”だった。僕の話。でも書きましたが、時間の余裕ができると「今までの当たり前」が変わると思います!
社内SEのメリット:業務知識とユーザの考えがわかる
事業会社で働くので当たり前のことではありますが、その業種の知識が増えます。
そして事業会社だからこそ、社内SEのメリットとして、業務知識とユーザの考えがわかるのは大事です。
- 営業
- 商品開発
- デザイナー
- 品質保証
- ロジスティック
- 総務
- 経理
- 財務
- 経営企画
といった様々な人たちと働くので、IT業界しか経験してない人にとっては価値観の違いに驚くと思います!
けっこう明るいですよみんな!それぞれが持ってる「自分たちの正義」みたいなものもあるので、いろいろな人間模様が垣間見えておもしろいです。笑
ITとデザイナーは特殊職なので個性的な人が多い印象です。営業は僕も新卒で入った会社が営業会社だったのでわかってましたが、商品開発のやさしいけどプライドが高めな雰囲気とかも見えてきます。笑
基幹システムをメインで使うのは事務職が多いので、営業事務や経理とロジの事務の方々ですかね。けっこう話す機会は多いです。
うちは本社100人くらい、グループ合わせて200くらい?パートさん入れたらもっとかも?ちょっと忘れちゃいましたが、このくらいの規模感でこの感想です。
客先常駐してたときに10000人以上の会社の社内SEの人に聞いたことがあるのですが、いまだに初めて見る顔の人がいたり、話したことがない人もたくさんいるらしいですね~
社内SEのメリット:会社が安定しやすい
やはり社内SEを抱える会社は、資本がしっかりしている会社が多いです。小さいところだと総務や経理が兼任してることも多いので。
会社が安定しやすくても、ITの価値を評価できる部長がいないような「ひとり情シス」だと、価値を提供しても理解してもらえない会社が多いので注意したいところですが、後述する内容を最低限実践すれば回避できる部分だと思います。
僕は倒産を経験したことがあるからか、安定しているか?について敏感です。笑
とつぜん給料が遅れ始めるので、本当にビックリしましたよ。
今の時代あたりまえではないでしょうが、それでも事業が安定しやすい業界&業界内でのポジションはしっかりと調べていきましょう。
経営に近い仕事の経験ができる
社内SEは経営層と近いのもありますし、実際に自分で選んだ施策が目の前で広がっていき、その結果を目の前で見ることができる!という素晴らしい職種です。
僕は失敗したときは「もっとこうすればよかったか」と直ぐにわかるし、うまくいくと、「やはりな」とか言って笑ってたりします。笑
笑ってばかりだと最高ですが、思いつきでやらずに、会社がこれからどうなっていきそうか考えつつちゃんと施策をこうじていきたいですね。
転職前の調査と面接がカギ
会社によって社内seの定義がいろいろあるでしょうし、自分の思っていた会社と違うかを事前に調査しましょう!
そして面接時にお互いが良い未来を描けないなら、その会社に転職するのはやめておいたほうがいいです。
口コミを必ず調べれば社内SEのデメリット回避につながる
転職時に僕も活用しましたし、会社の内部情報を調べるのが当たり前の時代です。
各サイトの詳細と比較を交えながら説明してますので、必ず利用しましょう。
色んな口コミサイトを見るのは当然ながら、僕はプラスの部分もマイナスの部分も知ったうえで、自分の中で折り合いをつけ、覚悟を決めて入社したので楽しくやってます。
あわせて読んでほしい記事
面接こそ絶好のチャンス
たとえば僕の社内SEの面接の記事がありますが、ここで見るべきポイントを列挙していて絶対に読んでほしいです。
- 会社自体がIT投資に前向きか
- 部長はITに明るい人か
- 情報システム部門は総務と同じ立ち位置か
- 先輩社内SEは普段どんな業務をしているか
- 最終面接
あわせて読んでほしい記事
全部が全部うまくいく会社は見つからないかもしれません。しかし、この基準を意識することが大切だと思います。
社内SEのメリット・デメリットまとめ
実際に社内SEに転職してから5年近くですが、僕は1つの会社で最高6年?くらいだったので、このまま最長記録になるといいですね~
そろそろ本格的にデジマ系や経営企画にも乗り込んじゃう?という選択肢もありかも^ – ^
さて、もう一度、記事の内容を振り返ると、社内SEのデメリットは
- マルチタスク化しやすいのでコントロールしよう → 自ら仕事を調整して時間を確保
- 前任者の失敗も引き継ぐ → 作り直すか要検討
- 事務職扱いされる会社もある → ありえないので面接や内部情報で判断
- 転職前の調査と面接がカギ → 面倒かもしれませんが大事だと思います
- 技術面のスキルアップは自分次第 → 自分の思い描く社内SE像へ
社内SEのメリットは
- 上流工程の経験ができる
- ベンダーマネジメントが経験できる
- 業務知識とユーザの考えがわかる
- 会社が安定しやすい
- 経営に近い仕事の経験ができる
けっこう口コミで内部情報を調べたり、面接時に色々と質問するのって大事だとわかっていても面倒ですよね。わかります。
しかし、ここを適当にしてしまうと、この先も適当な状況に向かって行ってしまうかもしれません(~_~;)