客先常駐SE(SES)としてSIerの業界で7年ほどシステムエンジニアをしてました。
そんな僕が社内SEに転職して5年半になります。
気がつけばもう30代半ばに。
あのままIT業界に居続けてたら今ごろ何してただろう?
今回は僕がシステムエンジニアを辞めて、社内SEに転職した理由を話したいと思います。
もしかしたら、あなたにも当てはまる部分があるのではないでしょうか?
僕は社内SEに転職してから考える時間が増えました。
最近は5歳の娘に「お父さん大好き!」を言ってもらうために、人生をかけてます!!
そのためってわけじゃないですが、2018年は残業0でした。
こんな風に笑ってますが、当時の僕は悩みに悩み、どうすればいいかわからなくなっていました
SESを辞めたいと思った理由
僕は全く違う業界から、未経験でIT業界に転職しました。
その頃はどの求人を見てもSE(SES)だらけの時代です。あなたもその頃を知ってるかもしれませんね。
僕が転職したキッカケは子供が生まれ、自分自身の心境に変化が起きたことが始まりです。
そしてそれまで先延ばしにしてた、『働き方』や『子育て』に関するあらゆる問題を一気に解決して1か月で転職しました(^^;)
SES退職理由は仕事の忙しさが理不尽で自分で解決できないレベル
独身の頃は、どれだけ残業・徹夜・休日出勤をしても、問題はありませんでした。
(むしろ残業代稼げます!出ない時もあるけど)
働きすぎで友人に会えないのは、同僚も一緒ですしね。
ただ、客先常駐してると理不尽なことも起きます。たくさん起きます(・_・;
だから、SESを辞めたいと思った回数は計り知れない、、、
だんだん慣れてきますが、それで揉めることも、、。
さらに、客先以外に会社から理不尽なことを、、、色々ある業界ですよね。
そういったことの積み重ねが直接的な原因かはわかりませんが、僕が一緒に組んでた他社の人は突然来なくなりました。
SES退職理由に多い「鬱病」は突然やってくる
客先常駐SEは鬱病になる人が多いのは事実です。本当に多かったです。
現場で一緒に仕事してた人が突然来なくなり、そのまま1年間休職したときは本当に驚きました。
しかもなかには、自分が鬱病だと気付いていない人がたくさんいることも判明してます。
システムエンジニアが鬱病になる原因と対策法をまとめましたので、あなたにも知ってもらいたいです!
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僕はユーザーが見えるところで仕事をしたかった
僕のやりたいことは、ユーザーが見えるところで、実際に自分の作ったシステムが本当にうまく行っているのか?知りたかったんです。
さっさと作って、次のプロジェクト行く日々は、、、どうなんですかね。
上司とかは気軽でいいじゃないか、と言ってましたが、僕はツマラナイと思ってしまいました。
今は知りませんが数年前の時点で、”プロジェクトを100%成功させる方法はない”と業界全体で言われていました。
なのでデスマーチもあれば、助っ人などたくさんしましたけど、んー、そりゃ失敗するよね?っていう働き方でした。
設計のフェーズに力を入れすぎていて、開発の頃にはスケジュールが既に遅れていました。笑
それで仕様変更の嵐ですからね(^^;)
SESこそ退職理由に多いのが、じっくりと腰を落ち着かせて仕事をしたかった
作ったシステムがうまく行かなければ、ヒアリングしてより改善していきたい。。。この思いが強くなりました!
しかも、僕のプロフィールにも書いていますが、僕は、残業・休日出勤・徹夜で働いてました。
なかなか大変でした。 さすがに子供が産まれて直ぐに転職しましたが遅かったくらいです。
じっくりと1つのことに集中したかったんですよ。
そうしないと自分のスキルも上がっていかないと思います。
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結婚したのに一緒にいれない不安感
ちょっと考えてみてほしいのですが、結婚したのに毎日残業や休日出勤が続いたら相手はどう思うでしょうか?
妻の立場になって考えてみると、かなり辛いと思います(^^;;)
今の時代どこも共働きだろうし、せっかく家族になったのに時間を持て余らせてしまいますよね、、、。
色々と妻から言われてたのに僕は、
「仕事だからしょうがないだろ」
と、いつも言いつつ、毎日残業して休日も働き続けました。
心のどこかで
「こんな毎日を続けるわけにいかないなぁ」
と思いながら。
妊娠した時が1番嬉しかった
結婚後、忙しい日々の中で妻の妊娠が発覚。
僕は大喜び!その日は早めに帰ることにして、ひとまず会社の近くでケーキを買いました。そして最寄駅に着いたら誰よりも速く走って帰りました!
後から思うに出産よりも、妊娠した時の方が印象的でした。
今でもあの走った時のことを思い出します。なんか、、嬉しさのせいか、、追い風が吹いてた気がします!笑
出産を立ち会って出てきた2つの感情
予定日が近づくにつれて色々と準備してました。
妻は予定日の2か月前から里帰りし、僕は仕事とゲームの日々に。
一応、週末は妻の実家に顔を出してました。
(仕事の日は夜に)
それからしばらくして出産し、3000gの元気な女の子でした。
とても可愛くて「こんなに素晴らしいことはない!」と思う気持ちと、『本当に父親としてやっていけるのだろうか?』という、2つの感情があったのを覚えてます。
出産後の不眠と母乳が出ない辛さ
よく聞く話ですが出産してから数日は病院で寝泊まりします。
初日だけ病院側で赤ちゃんをみてもらい、翌日から一緒に。
妻は子供が心配で出産後からほぼ不眠になりました。
翌日、母乳をあげるつもりが、、、でない、、。
詳しい人なら知ってるでしょうが、事前に胸のマッサージなどに通っておかなければ母乳が出ないことがあります。
全然でないので、その翌日にはミルクをあげることになりました。
妻はミルクを使う気がなかったのと、お腹を空かした赤ちゃんに母乳をあげれず泣いてました。
僕はこのとき妻の子育てに対する想いを理解しきれてなくて、仕事の忙しさに追われるあまり、仕事のことばかり考えてました。
今、この瞬間は二度と返ってこないのに。
とつぜん救急車で運ばれた
妻が病院から実家に戻って日々を過ごしていると、とつぜん救急車で運ばれたという連絡が。義父からの連絡でした!
僕はこのとき残業中で「今はもう落ち着いている」というのを聞いたのと、「仕事が残っている」ので病院に向かいませんでした。
、、、。
実は病院に向かわなかったことを後悔してます。
仕事が忙しいから?
妻が救急車で運ばれたことよりも大切?
ありえないだろ!!
僕はなぜあのとき、仕事を選んだんだろうか。きっと一生忘れないと思います。
だからってわけじゃないですが、僕はこのブログに命をかけてます。
たいして文章力もないですが、過去の僕のような人を二度と出させないためにもSIer業界が健全化されるまで僕は発信し続けます。
(長いあいだ心の中に閉じ込めていたので、ちょっと泣きそうですが書きました)
社内SEという言葉は知ってた
デスマーチで他の会社のSEの方から「社内SEって知ってる?」って話から色々と聞きました。
僕はいま見えてる世界しか知らなかったです。
自社製品の開発SEは知ってましたけども。
転職活動してるときに思ったんですが、客先常駐SEじゃなくてもシステムエンジニアできますよね?
社内SEというものは、IT業界とは違う業界のITエンジニアです。
これに気づいたときに、僕の中で転職活動をより加速させる要因となりました!
SESに将来はない?
ITエンジニアに将来がないというよりも、客先常駐をさせるSIer(SESなど)に未来は感じませんでしたね。
ずいぶん長いこと客先常駐SEしてましたが、2〜3年もやったら十分すぎます。
僕は未経験からだったというのもありますが、ちょっと7年はやりすぎましたね^^;
良い会社もたくさんあると思いますし、SESの働き方が合う人もたくさんいると思います。僕の父親もSIerですからね。大きいところの。
SESだから技術力は上がらない?
客先常駐SEはデスマーチが多いので時間がなく、スキルUPのために勉強する時間がありません。
というのはさすがに言い過ぎかもしれませんが、個人的には勉強する気力がおきませんでした(-_-;)
仕事中に関わった言語はある程度覚えますけど、、、。
SEになりたての頃は、向上心がありましたが途中から消えて、わずかなプライベートの時間も遊んでばかりです。
あなたは現在どうですか?
僕は社内SEに転職してからは、考える時間が増えたのでけっこう色々と手を出してます。
Web系のプログラミングや、Webサービスを作ろうとしたら、なぜかブログを始めてたり。笑
マーケティング関連も色んなセミナーに行きますね~
いま僕は幸せです(SES辞めてよかった)
僕は夫婦で子育てをしたかったというのもあって、SEから社内SEに転職して良かったです。
定時に帰って子供とご飯食べたり、歯を磨いてあげたり、一緒にお風呂にはいることもでちゃいます^ – ^
たまに洗濯物を干したり畳んだりだってできますよ!笑
僕が手に入れたものは、昔から普通に手に入ると思っていたもので、IT業界では珍しいものです。
そんな当たり前のことを実際にIT業界にいた身で経験できる人が、どれだけいるでしょうか?
僕の普段の日常は「普通の幸せ」なのかもしれません。
しかし、IT業界ではレアすぎて何を言ってるかわからないレベルでしょう。
そんな当たり前をあなたにも伝えたくて、僕はブログをしてます。
SESはせめてチームで行くべき
そして、これはIT業界の中でも経験したことない人たちもいますので、Web上ではなかなか伝わらないらしいですね。確かに経験したことないなら難しいでしょうけど、個人的には、一人で客先常駐しに行くのは問題ですね。
チームで行けばまだいいと思いますが。
それでも子育ては難しいでしょうね。離婚しそうな人たちだらけでしたし。
僕の父親は高年収のSIerだったからか、尋常じゃなく家にいませんでした。笑
僕が小学校の頃には、神奈川県と東京の距離なのに単身赴任してました。笑
こんなこと言って笑ってますが、父親のことを尊敬しています。父親がいなかったら今の僕はいないですし。
SESから最短で転職する方法
社内SEに転職するのが正解なのではなく、自分が望む働き方は何なのか?考える時間が必要です。SE職はSES以外にもたくさんありますから。
1番大事なのは、市場に出回っている非公開求人を集めること!
空いた時間は、そのためだけに使いましょう。1か月ほどゲームもやめて、転職活動するだけで手に入りますよ!
また、ネットで求人を検索しても、採用に前向きな企業ではない可能性が高いか、ブランド力のある大手企業だけです。
なので、転職エージェントに会いましょう。エージェントに自分の似たようなスキルや経験がある場合に、みんなどのような転職をしているか知るのも一つの学びがあります。
自分が本当にやりたいキャリアを相談してもいいですが、自分自身で興味があることを調べれれば一番いいんですけども、なかなか忙しいと難しいです。
転職エージェントはしっかり見定める
市場の求人を集めるために色んな転職サイトのエージェントに会って、「この人なら一緒に転職活動できる」と思えるエージェントのみに絞って活動すれば直ぐに決まると思います。
エージェント最大のメリットは、年収交渉や本来募集していない企業にも声をかけて採用枠を拡げてくれる可能性があること。
なので、あなたが入社したい会社がある場合はエージェントに相談すると採用枠を設けてくれる可能性があります。(これは僕の上司が体験しました)
人生の中でたった1か月ほど行動するだけで、変わることってありますよ。僕がそうでした。
僕がSESを「辞めた理由」と『手に入れたもの』まとめ
いろいろと語ってしまいましたが、僕がシステムエンジニア(SES)を「辞めた理由」と『手に入れたもの』がわかったと思います。
時間が経つのはあっという間です。
これからも後悔しないように生きていこうと思いました。
さいごに、僕のSEから社内SEに転職した体験談から、なんとなく社内SEの仕事内容はどんものなのか感じとってくれたら嬉しいです。
自分の今まで身に付けたスキルや知識を活かす方法は、IT業界以外でITエンジニアとして生きる、こんな生き方もありなんじゃないかな~って思いました。
まっ、いろいろ自分で視野を広げてみると、今よりぜったいに面白くなると思います!