日本のSI業界の問題は何年も前から語られてましたし僕自身も業界の問題なので他の業界でSEをすべき、と発信してきましたが、「なぜSIerは問題なのか?」をこんなにわかりやすく説明してる人がいて驚きました。
SES(人売り)だけが問題なんじゃなくて、他人の業務を請け負うだけのビジネスモデルが問題なんです!なぜなら他の競合に勝つには価格競争しかないから。だから社員の給料は減って働く時間が増えるんですね(^_^;)
素晴らしいインタビュー記事→SIerって本当にヤバいの? ひろゆきが語る、業界ごと沈まないためのキャリア戦略
僕の中では「2ちゃんねる創始者ひろゆきさん」ってくらいしか知らなくて、この方の本も読んだことないんですが、いや〜痺れましたね!出してる本はきっとこういったことを伝えてるんでしょうね〜
これからどうすれば…
そんな人に向けて、ひろゆき氏の今後のSEの4つのキャリア戦略に更にプラス1つの戦略をこの記事ではまとめていきます!!
- SIerがヤバいと言われ続ける理由
- これからのSEへ贈る4つのキャリア戦略
- これからのSEへ贈る僕のキャリア戦略
あなたも希少な存在をめざしませんか?
SIerがヤバいと言われ続ける理由
最初に知っておかなければならないこととして、一般的には「エンジニアは2種類ある」ということ。
大きくわけると「自社サービスを持つ会社のエンジニア」と「SIerで働くエンジニア(SES含む)」です。
(種類として考えると正確には社内SEなども枠としてはありますが、あまりコードを書かないので、一般的なエンジニアとして考えた場合は除外)
この2つは似ているようで、全く違うビジネスモデルなんですよ!
SIerの致命的なビジネスモデル
あくまでSIerは他社から依頼されたものを納品する仕事です。そして同じようなシステム受託会社はたくさんあります。
そのためSIer同士で価格破壊がおきてしまい、利益率は下がるばかり。コストを削減すると自然と社員の給料も減っていきます。
さらに、会社を拡大しようとすると単純に人を増やしていくしかないんです。しかも利益幅にも限界がある。
だから「人売り業界」と言われるんですよね(゚o゚;;
客先常駐SEの下請け構造という問題も大きい、、。
自社サービスには可能性がある
自社でものを作って売っていくと利益が出る場合もあるし、逆にない場合もあります。
なので自社の利益を上げるために、工夫したり改善したりとユーザに喜んでもらうために色んなことにチャレンジできる環境があって、決められた枠だけで仕事をしません。
SIerにはそういった経験が出来ないんです。なぜならSIerは設計書通りに作ることに意味があり、プログラムの速度を改善したりしても誰にも評価されません。(それでも評価される方法)
短いコードよりも「誰が見てもわかるコード」を求められます、、、。
自社サービスの会社では誰が作っても問題ない部分は、SIerに依頼することもありますね。
SIerを数年で辞める前提ならアリ
基本的にSIerは未経験でも採用されます。むしろ大歓迎です。なぜなら人件費をより安くできるので、利益率が良くなります。
ひろゆき氏は「資料や研修も充実しているだろうから」と仰ってますが、零細企業だと1人で現場に行かされる(僕は途中から1人でしたね)ことも多く、研修がない場合が多いので辞めて行く人は多いです。
ある程度の規模の会社でなければ経験も積めないまま時間だけが過ぎ去るので、そこだけは注意してください。
そのため現在SIerの方は1年から2年ほど経験したら、直ぐにでも転職すべきです。
これからのSEへ贈る4つのキャリア戦略
ひろゆき氏はどうしたらいいかわからない人のために、以下の4つをキャリア戦略として定義しています。
- まずは外部環境を正確に知ること
- スキルそのものより、必要なスキルを都度身に付けられる力を磨く
- 転職は繰り返してもいい。働く場所はどんどん移せ
- 小さくてもいいから、お金が絡むことを自分でやってみる
外部環境を正確に知ることで「採るべき戦略」は見えてくる
今後の日本は経済的にヤバくなる理由として、人件費の高い先進国は国際市場で相対的に不利な立場になっていることをひろゆき氏は語っています。
さらに日本は労働人口減少の問題も世界の最先端を行っていて、その解決策として海外の安い労働力に頼ったら多くの職種で日本人の給料が下がるのは確定しているとのこと。
たださえ世界的にエンジニア不足なのに、、、。これにプラスしてAI化も進んで来たら、本格的に給料どころか失業するかもしれませんね(~_~;)
そういう環境を理解してれば、例えば外国向けにプロダクトを開発している会社を選ぶか、外資系企業で働いてドル建てで給料をもらうのを推奨しています。そうすると日本にいるだけで周りは落ちていく分、同じ給料をもらっている自分は楽になっていくと。
この発想はなかったですね!!たしかにそうです!
外資系は転職のハードルが高そうなので、中国ツーリストのバブルもありますし外国向けのプロダクト開発をしている企業を狙うのは全然アリ!
スキルそのものより、必要なスキルを都度身に付けられる力を磨くことで「キャリアを拓く」ことに繋がる
なんと、ひろゆき氏は働く上で「能力の違い」って大した問題じゃないと言っています!なぜなら、ある課題があったときに5秒で解決するのと5分で解決するのとに本質的な差はない、とのこと。
どちらも同じ「すぐに解決できた」という評価でしかない。仕事においては能力やスキルそれ自体より大切なことがあって、”必要な能力をその都度身に付けられること”ということなのですが、確かに僕もそう思いますし、そういう人はどこで何をやっても安心感があって皆んなから信頼されますよね~
1つの技術が廃れるのは早いので、いま○○の言語で書けるのがベストなんじゃなくて、「○○の言語で書いたことないけど、面白そうだからやってみる」と言えるマインドが大切で、そうやって好奇心があると、たまに誰も触れないようなバグを見つけて苦労したりもするそうです。笑
しかし、好奇心をもっていろんなことに挑戦していくことが、キャリアとして拓くことに繋がっていくのは間違いないです!
たしかに色んなことを楽しそうに挑戦している人は輝いて見えますし、実際に輝いていてTheエンジニアって感じがしますね^^
僕もいまブログに挑戦していて、すでに2年が経過してますが、実はIT業界の健全化を目指しています。
未経験でIT業界に転職してきたときのように、「ITで世の中を良くしたい」という想いは消えてませんよ!!
転職は繰り返してもいい。働く場所はどんどん移せば「コミュ力も身に付く」し、リスクヘッジにもなる
今までの日本では1つの会社に長くいることに価値がありましたが、終身雇用が崩壊してからは話は別です。1つの会社に長くいる方がリスクなんですよね。
1つの会社の業務フローや社内政治に詳しくても、転職市場では意味がない、、、。
それならどんな会社でも皆んなとうまくやれるコミュニケーション力の方がよっぽど価値がある、とひろゆき氏は言っています。
その意味では転職を繰り返している人の方がいい、という逆転現象がおきてくるそうですが、今の日本ではまだまだ難しいところがありそう、、、。僕の価値観が古いだけかもなので、今、自分に見えている光景は一度壊してしまう!くらいの方が価値を見出せるのかもしれません。
辞めたいと思いながら働き続けるのは、自分にとっても会社にとっても無意味なのは間違いありません(^^;)
そう考えるとさっさと次の会社へ転職して、スキルを身に付けて挑戦していくのは、ITエンジニアのキャリアパスとしては綺麗ですね。変に1つの会社に残っていても、誰かの失敗の尻拭いが多い業界ですから。笑
まっ、その失敗は個人の責任というより会社の責任であり、SI業界の責任なんですけどね。
小さくてもいいから、お金が絡むことを自分でやってみると「経営者視点」を持てる
ひろゆき氏が言うにはエンジニアとして出世したいなら、コードを早く書けることをアピールしてもダメでビジネス全体を理解したほうがいい、と言っています。つまり、早くコードを書けることを喜ばれたら、ただの「作業者」として喜ばれてるのかも。笑
だからよく「経営者視点を持て」と言われるようです。
これには僕も実際にブログに挑戦して経験しましたね。「どうすれば読んでもらえるのか?「もっとこうしたほうがいいんじゃないか?」など、色々と自分で考えるのは楽しい^^
自分の頭で考えない人だと代わりはいくらでもいるので、まずは自分でアプリを作ってみるのを、ひろゆき氏はオススメしてます。
小さくてもいいからお金が絡むことをやってみると、「もっとユーザーに喜ばれるにはどうしたらいいか」と自然に考えるようになるそうです。なんと、表に出てこないだけで自分の好きにアプリを作って儲かったという話は、裏側ではゴロゴロしているとのこと!
何が当たるかわからないけど、少なくとも打席に立たなことにはその機会もないから、いかに暇を保てるかが大事で、そうなってくるとやっぱりSIerで忙しく働くという選択肢はないと思いませんか?とひろゆき氏のインタビューは締めくくられています。
素晴らしいインタビュー記事→SIerって本当にヤバいの? ひろゆきが語る、業界ごと沈まないためのキャリア戦略
本当にSIerのヤバさを丁寧に簡潔にまとめてくれています。全然知らなかったので当ブログでも紹介させていただきました! ひろゆき氏の人気本は以下です~
本当に僕が言いたいことを熱弁してくれてます
問題の本質はSIerのビジネスモデルなんですよね、これってどれだけ自分自身で解決しようとしても絶対に解決できない問題です。
未経験でIT業界に転職した時に、僕のように気づかずにSIerを選んでしまった方も多いでしょうし、これからも被害者は増え続けます。
これからもエンジニアとしてコードを書いていくなら、自社サービスの会社のエンジニアを目指しましょう!!
では、僕がさらに一歩先へ進み、希少な存在になれる方法をお伝えできればと思います!僕もまだまだ全然ですが会社で、あることについて聞かれます。
それは何か?マーケティングについてです。
これからのSEへ贈る僕のキャリア戦略
僕があなたに勝手に贈りたいことは、「ITエンジニアこそマーケティングを身に付けるべき」ということです!
マーケッターの世界ではITを身に付けてる人が少ないですし、逆にITの世界ではマーケティングを知る人は少ない。あれ?これってもしかしてチャンス!?
僕は最初マーケティングという言葉の意味もよく知りませんでしたが、こんな人が向いてます!
実際にコードを書いてるよりも、ITを企画する方が好き!って人!!こういう人はけっこう多いんですよね!こう考える人はマーケティングセンスが潜在的にあるんじゃないかと僕は思うんです!
なぜなら、技術を身に付けてWebサービスを作る人が多いですが、なかなかヒットしない理由は明確でマーケティングを知らないから。
マーケティングの本質は自分本位ではなく相手本位になることだと思っていて、小手先の手法の前段階の考え方に本質があると思いますよ^ ^
僕はIT系で残業の少ない職種を探して見つけたので実際に転職しまして、空いた時間で今後の人生について考えていたら、まさかの勉強が好きだったんですが、ビジネス書をたくさん読んでたらこうなってきました。笑
まずはマーケティング本を何冊か読むだけで、あなたは周りのエンジニアより一歩前へ進めますよ!僕が実際に読んで素晴らしかった本を紹介しますね。
色んなマーケティング本を読んできましたが、最初に読んでほしい1冊です!
こんなにわかりやすく物語形式で、マーケティングについて説明してくれている方はいません。ちなみに著者の佐藤義典さんの無料のメルマガがありまして、学びがとてもあるのでオススメです^^
なんと2冊目も佐藤義典さんです!笑
物語の続き&中級者レベルになってきますが、これを読み切ったらあなたはITマーケッターですよ!!
こちらの3冊目も 佐藤義典さんでして、上記2冊に出てくるたくさんのフレームワークを図解付きで解説してくれています。
ちなみに物語形式の2冊は、うちに入社してきた新卒の女の子2人にオススメしたら読んでました^^ 直ぐに本の感想を言ってきてくれた時は、さすがの僕もちょっと泣きそうに、、、(T_T)
佐藤義典さんとメール(メルマガ経由)でお話させていただいたことがあるんですが、当ブログを見ていただいたら「IT系の方でマーケティングができる方は希少価値になるかと思います」と言われました^^
SIerの問題点とSEのキャリア戦略まとめ
ひろゆき氏のSIerの問題点と今後のSEの4つのキャリア戦略に更にプラス1つの戦略をこの記事ではまとめました。
- SIerの問題はビジネスモデル
- 他人の業務を請け負って納品する仕事は誰でもできちゃう
- 工夫したら利益が上がるエンジニアへ
今後もコードを書き続けたいエンジニアにオススメしたいのは、やはり自社サービス(特にWeb系)のエンジニアかと思います!
Webエンジニアについて詳しく知りたい方は、この記事よりもっと深いところまで以下にまとめました!
あわせて読んでほしい記事
- 外部環境を知り正しい選択を
- 挑戦するスキルを磨こう
- キャリアチェンジはどんどんしよう
- 小さなビジネスを体験すれば見える世界は変わる
- マーケティングを身に付けて希少な存在に
あなたは知ってますか?会社員でも、会社以外からお金を稼いでもいいんです。確定申告さえすれば。なのでエンジニアをしながら挑戦できますし、僕のように腰をすえて社内SEをしながらWeb系に挑戦することだってできます^_^/
あなたはSEとして今後のキャリアを思い描いてますか?
ちなみに、あなたはコンピテンシー診断を知っていますか?
コンピテンシー診断を受ける本人にとっては、自身の強みや弱み・適性を客観的に把握できる、自身が今までに把握できてなかった個性を見つけるきっかけになる、などのメリットがあります。
したがってコンピテンシー診断とは、昇進や給与の査定などのシビアな(既成事実の)人事評価に使われるものではなく、診断対象の今後のパフォーマンスの向上のために行うものです。これまで活用されることがなかった「優れた行動を引き起こす個人の中に潜む特性」を発掘できるのが、コンピテンシー診断の最大のメリットです。
ミイダスは「年収診断で他人の転職情報を調べるだけじゃない」んです!